本文へスキップ

野球のビデオ・写真撮影 OM Pictures

野球ビデオの撮影方法

3.2.2. 固定複数台カメラで撮影

 複数台カメラの置き方にバリエーションがあります。グランドによってセンターカメラが置けない場合や引きカメラの置き場所に制約があったり、引きカメラがどれだけ引けるか(どれだけ広い範囲が写せるか)によって最適な方法を選ぶ必要があります。また、2台で撮影するため、撮影後に2台で撮影した映像を1つの試合として見れるように編集する必要があります。編集方法は後述しますが、1試合分すべて1球残らず編集するのは大変な作業です。しかし2台で撮影・編集するとプロ野球中継さながらの映像となりますよ!ここまでやる人はあまりいないと思いますが・・・私はいつもやってますのでご紹介します。
(1)センターカメラ + 引きカメラ
(2)センターカメラ + 超広角引きカメラ
(3)引きカメラ2台
説明します。


3.2.2.固定複数台カメラで撮影 3.2.3.固定複数台カメラ+可動カメラで撮影 解説ビデオ

(1)センターカメラ + 引きカメラ
 この方法は、「3.2.1.(2) @通常画角カメラでのセンター置き撮影」 でのセンターカメラによる撮影と通常の画角のカメラを引きカメラとして撮影する方法です。センターカメラの撮影方法は前述のとおりです。引きカメラの撮影方法をご説明します。
 通常のビデオカメラを引きカメラとして撮影する場合、広角をうたっているビデオカメラだとしてもそれほど広い範囲は撮れません。センターカメラでピッチャー、バッター、キャッチャーを撮影できている前提で引きカメラで撮影すべきは 1,2,3塁です。本当はバックネット横からフェアーグランド内全てを1画面に収めるのが理想ですが、通常のビデオカメラでは一杯に引いてもこれは無理でしょう。ならば外野をある程度あきらめて1,2,3塁とピッチャーを1画面にいれて撮影します。1塁側から 1,2,3塁、ピッチャーを撮影するとレフト方向の打球と走塁はすべて撮影できます、撮影できないのはライトへの打球のみです。1塁での攻防の頻度は高いのでこれを大きく写すことができます。また、ピッチャーは必ず画面内に入れましょう、なぜならば、センターカメラと引きカメラの時間を編集処理の中で合わせるために2台のカメラに同じもの(この場合ピッチャー)を入れておく必要があります。合わせ方は「4.編集方法」で説明します。


センターカメラ映像


引きカメラ映像

(2)センターカメラ + 超広角引きカメラ
 この方法は、「3.2.1.(2) @通常画角カメラでのセンター置き撮影」 でのセンターカメラによる撮影と超広角カメラを引きカメラとして撮影する方法です。センターカメラの撮影方法は前述のとおりです。
 超広角カメラとは、通常のビデオカメラは35mmフィルムカメラ換算で焦点距離18mm以下のもの、つまり90度以上の水平画角があるカメラのこととします。通常のビデオカメラは広角をうたっているものでも35mmフィルムカメラ換算で26mm、水平画角70度程度です。超広角カメラに該当するビデオカメラは通常のビデオカメラ+ワイドコンバージョンレンズか又はGoproなどのアクションカメラです。90度以上の画角があると仮にホームベース上にカメラを置いたとして1塁〜3塁間がすべて撮影できるということです。このカメラをバックネット裏(できればバックネットを超える高さ)かまたはバックネット横に設置してすべてのベースおよびフェアグランド内すべてを撮影します。試合中停止することなく全て撮影すると決定的シーンを撮り逃がすことなく撮影できます。1,2,3塁や外野はかなり小さくなってしまいますが撮り逃がすよりは良いと考えます。またホームベースは近いのでかなり大きく写ります。センターカメラとは反対側から撮影することになるのでホームベース上で起きた決定的シーンは前と後ろからバッチリ撮影できます。プロ野球中継に負けない映像が撮れます。


センターカメラ映像


超広角引きカメラ映像(GOPROにて撮影)

(3)引きカメラ2台
 通常画角カメラを2台使って撮影する方法です。バックネット横の1塁側、3塁側にそれぞれカメラを置き、3塁側カメラではピッチャー、ホーム、1塁、2塁を撮影し、3塁側カメラでピッチャー、ホーム、2塁、3塁を撮影します。置き場所によって通常画角のカメラでは両方でホームを入れることが困難な場合は片方はホームを入れなくてもいいです。2塁も同様です。但し、ピッチャーは両方のカメラに入れてください。編集ソフトで2台の映像の時間を合わせるためにピッチャーは必ず両方のカメラに入れてください。
 通常画角のカメラ2台で撮影でき、外野にカメラを置かなくてもよいので2台で撮影するパターンとしてはもっとも撮影しやすいのではと思います。(センターにカメラを置きに行くのは勇気がいる場合があります)


引きカメラ1(1塁側より撮影)


引きカメラ2(3塁側より撮影)

3.2.3. 固定複数台カメラ+可動カメラで撮影

 上記3.2.2.固定複数台カメラの撮影時にさらに3.1.ピンポイント撮影でベストシーンを撮影する方法です。さらに面倒ですが固定カメラだけだとあまり臨場感が伝わらない場合がありますので、これに手持ち撮影の映像をリプレイとして入れると選手がアップになりさらにいい映像になると思います。編集が大変ですが頑張ってみてください。



次ページへ進む
前ページに戻る
目次へ



オーエムピクチャーズ

神奈川県川崎市宮前区
inserted by FC2 system