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野球のビデオ・写真撮影 OM Pictures

野球ビデオの撮影方法

4. 編集方法

4.1. 編集環境

(1)編集用PC
 最近のビデオカメラはほとんどがフルハイビジョン(1920×1080)で撮影できます。野球の試合も当然フルハイビジョンで撮影・編集したいところですね、しかし、フルハイビジョンの編集は少し大変です。編集を行うパソコンは概ね以下のスペックが必要です。
・CPU:クワッドコア(COREi7など)以上は必要
・メモリ:4G以上
・HDD:多ければ多いほど良い(フルハイビジョン映像は容量を食う)
・ビデオカード:それほどいいのはいらないぽい。
アバウトですが簡単にはこれぐらいです。ノートPCでも上級モデルなら満足すると思います。
WindowsでもMacでもどちらでもOKです。

2017/7/2追記
時代は進み、フルハイビジョン(1K)から4Kの時代になりつつあります。
4Kビデオを編集するためにはさらにハイスペックマシンが必要です。
30万以上はかかるぞ!!
・CPU:オクタコア(COREi7など)以上は必要
・メモリ:16G以上
・HDD:さらに多ければ多いほど良い(4K映像はびっくりするほど容量を食う)
・ビデオカード:それなりのが必要。

私の愛用している編集PCをご紹介します。

2017/7/2追記
PC:MOUSEコンピュータ 2017年1月に購入

メインマシン(宮前の自宅にあり)
 スペック
OS :Windows 10 Home 64ビット
CPU:インテル(R) Core(TM) i7-6900K プロセッサー ( 8コア / 3.20GHz / TB時最大3.70GHz / HT対応 / 20MB )
メモリ:32GB メモリ
SSD:480GB
HDD:3T + サブマシンの外付けHDDを流用
グラフィックス :NVIDIA GeForce GTX1070 / 8GB
光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ
マザーボード:インテル(R) X99 チップセット
ケース :DAIV-D シリーズ
電源:700W 電源
キーボード:ワイヤレスキーボード
マウス:ワイヤレスマウス
スピーカー:JBL
モニタ :[ 25型 AH-IPS液晶 ] iiyama ProLite XU2590HS

PC:MOUSEコンピュータ 2009年に購入
サブマシン(博多の単身赴任先からメインマシンにリモートログインして利用)
 スペック
OS Windows 7 Home Premiam SP1(64bit)
CPU Core i7 i7-920(2.66GHz/4.8GTsec/8MB)
メモリ DDR3 SDRAM PC3-10600 16GB
HDD 内臓、外付け合わせて10T超
VGA GeForce9800GT PCIe 512MB TV-OUT/DVI ZT-98GES4P-FSB
ドライブ1 BD-R/RW/HD-ROM/DVD SuperMultiDrive/ブラック GGW-H20N BL3
マザーボード Intel X58 ATX X58 Platinum SLI
ケース Aluminium Panel/black al-black for 6CJ9
ケース ATX/電源無 6CJ9B-GB w/o al
電源 ATX電源 20+4pin 580W HEC-580TD-TF
キーボード ワイヤレスキーボード
マウス ワイヤレスマウス
スピーカー 2ch Speaker/black SP-2562U
モニタ 24型ワイドLCD/1920x1200/BK PLB2403WS-B1

(2)編集ソフト
 私はEdiusNeoを愛用しているため、その他の編集ソフトはPremiaProをちょっと使ったことがあるぐらいで幅広い知識は持っておりません。この辺は市販のビデオ編集テクニック解説書などを参考に自分にあったコスト、機能で探してみてください。
 野球の試合編集で必要な機能は概ね以下です。
・カット編集
・字幕入れ
・音楽入れ
・スロー再生
・拡大、縮小
・2画面合成(引きカメラ映像にセンターカメラ映像をワイプで入れるなどに利用)

私の愛用ソフト
2017年1月Ediusのバージョンアップを実施
EdiusNeo3.0→EdiusPro8
・EdiusNeo3.0
バージョンアップしたことによりハードウエアエンコーダーボードは使えなくなりましたが、書き出し時間は
オクタコアのマシンになったことにより短くなりました。(1Kビデオでの比較)
書き出し時間 = 実映像時間×0.6
参考:旧マシン(上記2009年購入のマシン)でEdiusNeo3.0+ハードウエアエンコーダーボードでは
書き出し時間 = 実映像時間×0.8
投資した額に比べてあまり短くなってませんが・・・
4Kビデオカメラを買って4K編集を今後試してみます。
・かんたん!AITalk U Plus V1.0
→メンバーアナウンスに使ってます。撮影解説ビデオにも使用
・OLYMPUS Viewer2
→オリンパスのコンデジを買ったときのソフト、静止画の加工に使いやすいので愛用してます。
・TMPGEnc Authoring Works 5
→Diskの作成に使ってます。
・感動かんたん!フォトムービー4
→年末総集編ビデオの写真演出用に使ってます。

4.2. 編集テクニック

 私がいつもやっている編集のワークフローは概ね以下の通りです。

@撮影データの取り込み
 ビデオカメラ付属取り込みソフトを利用、GoProはメモリカードを直接PCに接続してコピーしています。
AEdiusNeoのシークファイル作成
・シークファイルとは何だかよくわかりませんが、最初に撮影データファイルをEdiusNeoに取り込むと勝手に作り始めます。作っているときでも編集作業はできるのですが、動きが遅いので取り込んだ全撮影データのシークファイルが出来上がるまで待つことにしています。(いつも1試合2台ぶん30分〜40分はかかります)
Bスコアの印刷
・写真に撮影してきたスコアを編集前に印刷しておきます。
 印刷したスコアを見ながら編集すると間違いなく編集しやすいです。
C字幕の作成
 使っているタイトルは以下4つです。
・オープニングおよびエンディングタイトル
・得点時のタイトル
・スコアボードタイトル
・アウトカウントや得点を常に表示しておくタイトル
D編集作業
・2台のカメラで撮影した場合、2台の撮影データの時間を合わせる。
 2台のカメラの両方に写っているピッチャーの投球シーンで合わせています。
 (先頭打者の第一球目でピッチャーの腕が最も高く上がったシーンなど、両方のカメラで同じシーンと認識しやすい投球シーンで合わせる)
 1台分の撮影データが1ファイルとは限りませんので分割されたファイル数分編集しながら時間を合わせていく必要があります。
・2台のカメラのどちらかの音声を使う。
 2台ともの音声を出すとカメラ位置がセンターカメラと引きカメラが違うので音声がぴったり合いません。エコーがかかったような音声になるのでどちらかを採用します。多くの場合、ベンチに近い引きカメラの音声の方が良いと思われます。
・オープニングの作成
 オープニングタイトルと音楽を、試合開始の礼のシーンに重ねて入れてます。

以下を試合終了まで繰り返す。
・いらないシーンをカットしながら進む
 チェンジの時、盗塁や牽制球などで試合が動かない投球と投球の間の時間など
・ヒットを打った時などセンターカメラ外にボールが飛んだ時又は盗塁などセンターカメラ外で試合が動いたとき、引きカメラ映像に切り替える。引きカメラ映像を出すときは必要な所を拡大して見やすくする。
・応援するチームのメンバーがヒットを打った時はファンファーレをいれて打撃時のスローを入れる。
・盗塁阻止成功や守備や走塁のファインプレイなど良いシーンがあればスローを入れる。良いシーンが2台のカメラで写っている場合はリプレイで他方のカメラ映像をいれるなどちょっと凝ってプロっぽく編集する。(面倒ですが・・・)
・タイムリーヒットなど単に打球やバッターランナー映像だけでは何点入ったかわからない場合は、あまり拡大表示はせず、少々小さくても引きカメラにてホームインシーンと打球が写る映像とします。どうしてもむりならリプレイを入れたりして良いシーンは何度か出すようにします。
・編集しながら入れる字幕は得点時の得点タイトル、チェンジ時のスコアボードタイトルです。アウトになった時はマーカーだけ入れておきます。アウトカウントや得点を常に表示しておくタイトルは編集しながら入れると面倒なのでアウトになった時のマーカーと得点タイトルをみて一通り編集が終わってから入れるようにしています。
・エンディングの作成
 オープニングタイトルに得点をいれてどっちが勝ったか表示します。応援するチームが勝った時はちょっと派手な音楽を入れて盛り上げます。また終了の礼のあとの喜びのシーンなども入れます。負けたときは終了の礼で終わりです。
・エンディングまで一通り編集できたらここで編集に間違いがないか確認をします。
確認観点
→3アウトでその回が終わっているか、
→アウトになった時点は正しいか
→得点が入った時点は正しいか
→得点に間違いはないか
・アウトカウントや得点を常に表示しておくタイトルをアウトになった時に入れたマーカーと得点が入った時に入れたタイトル位置を頼りに順に入れていきます。
通常は、タイトルには回、得点、アウトカウントだけ入れます。プロ野球中継のようにするためには、これに加えてボールカウントとランナー位置も入れる必要がありますが、これは本当に大変過ぎます。今までに何試合かはやったことがありますが本当に大変なので最近は入れていません。
入れる場合は
→BSOの全組み合わせ36通りの字幕を作っておき一球一球映像を見ながらセレクトして入れていくことになります。またランナー位置も動いたときに入れていきます。ランナー位置は8通りあるので同様に8通りを準備しておいて動いたときに入れていくことになります。

・最後の確認を行う。

EDIUS NEO 3.0 による野球ビデオの編集画面(例)
*画面イメージをクリックするとPDFファイルが開きます。右回転してご覧ください。

オープニング


エンディング


E書き出し
・1試合30分強になるので2〜3本のファイルに分割して書き出す。
・分割したファイルはYoutube登録後に削除
・1試合1ファイルで再度書き出しを行う。これを保存用ファイルとします。

 1試合分を編集するのは大変な作業です。少年野球でも試合時間は1時間30分はありピッチャーの全投球、牽制球も全て入れても、チェンジやピッチャー交代のロスタイムや投球前の時間をカットすることで30分強にすることができます。
 純粋に編集にかかる時間は私の場合1試合4時間〜5時間です。これに取り込み、書き出しの時間が必要です。いい試合じゃなければ辛くなります、が、いい試合だと編集に気持ちが入ってきて楽しいです。できる範囲でみなさんやってみてください。

5. 公開方法

 完成した試合ビデオは自チーム関係者に見ていただくためにYouTubeに限定公開オプションでいつも登録しています。
 試合ビデオはすぐに一般公開することは避けています。なぜなら一般公開してしまうと相手チームおよびこれから対戦するかもしれないチームにも見られてしまいます。相手チームによっては、とことんまでこのビデオを見て分析するでしょう、苦労して撮影・編集したビデオが自チームのこれからの試合にマイナスとなってしまっては大変です。1年以降経過後(少なくとも新チームに切り替わってから)にしています。
 自チーム関係者だけに見て頂く手段として、YouTubeに限定公開オプションで登録し、自チームHPのパスワードで保護されたメンバーページにYouTube限定公開した試合ビデオをリンクで埋め込んで再生できるようにしています。



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オーエムピクチャーズ

神奈川県川崎市宮前区
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