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野球のビデオ・写真撮影 OM Pictures

野球ビデオの撮影方法

6. 撮影機材


 私が使っている撮影機材を紹介します。野球撮影に向くポイントも記載しますのでこれからカメラを買おうと思っている方は参考にしてください。

6.1.カメラ

@Panasonic HDC-TM300
 発売日:2009年 2月 5日
 購入日:2009年 3月
 少々古いカメラですが、センターカメラに向いており、今まで撮影した試合のセンターカメラはほぼ全てこれで撮影しています。
センターカメラに向くポイント
・光学ズーム倍率が高いこと
・長時間撮影できること(短くとも2時間以上)
→長時間撮影できるバッテリー、メモリーを用意すること
 メモリは内蔵で32Mあるので十分です。バッテリは標準バッテリ(VW-VBG130)を3個用意してます。これで2試合撮影できます。
→撮影時間制限が無いこと
 コンパクトデジカメや一眼レフ動画は概ね30分で撮影がとまります。この制約が無いこと(ビデオカメラとして売っているものは概ねこの制約はありません)このカメラは当然制限がなくメモリとバッテリが続く限り撮影できます。


ASONY HDR-PJ790
 発売日:2013年1月18日
 購入日:2013年2月
 SONYの空間手ブレ補正搭載モデルの昨年の最上位機種です。空間手ブレ補正を使うと本当にブレません。この特徴を使って主に手持ち撮影しています。また広角(26mm)なので引きカメラとしても使えます。ワイドコンバージョンレンズを使うと超広角カメラにもなります。反面、センターカメラには向いてないですが、デジタルズームを少し使えば小学校のグランドならセンターカメラにも何とか使えます。つまり、野球撮影には万能カメラです。唯一の弱点は少々デカイことです。また、プロジェクタもついてます、プロジェクタなんか要らないと思ってましたが、このプロジェクタは良いよ、合宿のときなんかに子供たちを集めて見せることができます。
 この型番のカメラはもう在りませんが、後継機で空間手ブレ補正がついているもの(PJ800 PJ540 CX530)がお勧めです。
 ワイドコンバージョンレンズは RAYNOX HD-5050PROを使ってます。これは焦点距離が0.5倍になる、つまりMAXで26mm→13mmになるということです。しかし、13mmだと激しくケラレがおきます。ケラレとは画面の四隅にレンズの淵が写りこむ(黒く写る)ことです。あまり良い絵ではないのでケラレがおきない程度にちょっと望遠側にしています。(ワイドコンバージョンレンズはSONY純正品より他メーカー品の方が安くて良いですよ)
 このカメラに関する他の付属品としては、ワイヤーリモコン(RM-AV2)、ワイヤレスアダプター(ADP-WL1M)を使ってます。ワイヤレスアダプターはスマホで操作できるので良いですが、このカメラは覗いて撮影したほうがいいです。
 電池もデカイやつ(NP-FV100)で3試合OK状態です。


BGoPro HERO3 Black Edition
 発売日:2012年 11月 8日
 購入日:2013年 4月
 元祖、アクションカメラです。引きカメラ(超広角引きカメラ)として求められる以下の点を概ね満足しています。
・超広角であること(水平画角90度以上=35mmフィルム換算焦点距離18mm以下)
 GoProの画角はWide、Miduam、Narrowの3段切り替えで水平画角はおよそ
 Wide:160度 Miduam:110度 Narrow:80度 ぐらいです。(私の感覚です)
 1080p 30fps Narrow で野球はいつも撮影しています。
 野球撮りの超広角カメラとしてはMiduamがちょうどいいです。
・長時間撮影できること
 30分で止まることなく撮影継続できます。メモリは32Mを使えば問題ありません、しかし電池が問題です。標準バッテリーではせいぜい30〜40分程度しか撮影できません。オプションのバッテリーバックパック(ABPAK-304)を使いましたが、1時間未満でなくなることがよくあります。最近では充電もできなくなりました。固有の問題かどうかわかりませんが安定して撮影できないのでもう使うのはやめました。
 対策として、スマホなどのモバイルバッテリーを使って外部から給電しながら撮影しています。GoProは給電しながらの撮影が可能です。モバイルバッテリーは容量が10400Ahのものを使ってますので満充電なら少なくとも10時間(感覚値)継続して撮影できるという優れものです。1試合で15%しか減りません。
・ボールが当たっても壊れないこと
 GoProはケース(ハウジング)が充実しています。雨の日は標準でついてくる防水ハウジング(AHSRH-301)が有効ですが、音は小さくなり、外部給電もできません。雨の日スペシャルワンポイントで使います。晴れの日はスケルトンハウジング(AHDKH-301)を使って外部から給電して長時間撮影してます。ボールが一度もろに当たったことがありましたが全く大丈夫でした。普通のビデオカメラを使うより安心です。
なんと、2014年8月16日片瀬西浜海水浴場でGoProを頭につけて泳いでたら波でGoProが流されてしまいました。録画ボタンを押したままです。どなたか拾った方は連絡ください。残念です。仕方ないので今はSONY HDR-PJ790+ワイドコンバージョンレンズを引きカメラとして使ってます。
GoPro HERO4が10月に発売されるとの情報をキャッチしたので発売されたら買いたいと思ってます。HERO4は4K、30fpsで撮影できるとの事なので期待してます。
⇒あきらめてSONY FDR-X1000Vを購入 下記参照

スケルトンハウジングです。中身のカメラは紛失中です。

バックネットのポールのグランド側に設置した例


バックネット裏に設置した例 右端写真はこのカメラからの映像

CSONY α57
 発売日:2012年 4月27日
 購入日:2012年 5月
 一眼レフです。私は写真マニアではないのであまり一眼レフには興味が無かったのですが、少年野球の試合にはデカイ一眼レフにデカイ望遠レンズをぶら下げたオヤジが結構たくさんいます。私はビデオマニアですが負けてはならないと思い一眼レフも購入しました。
野球撮影に向く静止画中心のカメラは
・超望遠撮影できること
 本物の望遠レンズは本当に高いです。レンズだけに入れ込んでも仕方がないので私は安い高倍率ズームレンズを使っています。
 Tamron 18-270mm F/3.5-6.3
 これにデジタルズームを併用しています。
 270mmでAPSCなので1.5倍、さらにデジタルズームで2倍にすると810mmになります。外野からバッターが画面一杯に映すことができます。多少デジタルズームのザラザラ感はありますがバッティングを正面からアップで撮影できます。大きいレンズは持ち運びに不便で色々動いて撮影できないのでこれで十分と思ってます。
・連写速度が速いこと
 このカメラは連続撮影優先AEモードがありこれだと秒間12枚の撮影ができます。この早さだとバッティングシーンを横から撮影して必ず1枚はボールを写すことができます。ボールがバットに当たっている瞬間が撮影できるかどうかは運ですが、ボールがどこかに写るため一応絵になるバッティングシーンが撮影できます。秒間10枚だとボールが写らないことが多くなります。
 秒間12枚以上の連写ができる一眼レフはそうは無いですよ、探してみてください。
・動画もフルハイビジョンで撮影できること(動画撮影機能が充実していること)
 α57はもちろんフルハイビジョンで撮影でき、手ブレ補正機能(電子式ですが)もついています。動画もビデオカメラ以上にきれいに撮影できます。
 しかし、一眼レフならではの弱点もあります。弱点は、まず一眼レフなのでズームが手回しです。動画撮影中にズームを手回しすると必ず手ブレが発生します。これは構造上仕方ないでしょう。また、背景がきれいにぼける、つまりピントがシビアなので写真のようなきれいな動画が撮影できますが、反面、早い動きにピントがついていかないことです。これも構造上仕方ないでしょう。
 結論としては、一眼レフの野球試合動画撮影は補助的に使ったほうが良いということです。バッティングシーンの連写撮影や守備のファインプレイを狙って連写で撮影する、などして静止画をメインで撮影して動画に静止画をパラパラと入れ込むといいと思います。


DSONY FDR-X1000V 2015/5/16 NEW
 発売日:2015年3月13日
 購入日:2015年5月2日
 海で流されたGoProが見つからないので新しいアクションカメラをついに購入しました。当初はGoProの新型(HERO4)を考えていましたが、GoProは野球撮影に以下の問題がありました。
・映像と音声が4コマずれて録画される。(音が4コマ早い)
・長時間録画すると何本かのファイルに分割して記録されるのですが、その切れ目で4コマほど録画されない。(コマ落ちが発生する)
・音声がモノラル、外部マイクを使えばステレオ録画できるが、給電しながら外部マイクを使うと結構大きなノイズが入る、なのでステレオ録音できない。
 引きカメラとして使うため音声もこのカメラの音声を使った方がホームに近く臨場感がある音声になります。どうしてもステレオ録音したくてこのカメラにしました。1点目、2点目は使ってみないとわかりませんが、天下のSONYのことなのでこんなガサツな作りはしてないだろうと思いこのカメラに決定!
 使ってみると期待通り1点目、2点目の問題点は在りませんでした。また音声もステレオできれいに感度よく録音できました。このカメラの売りはなんと言っても4K撮影です。ためしに4Kで撮影してみましたが、4Kでは画角が170度に固定されるので、野球撮影には広すぎます。また四隅が激しく歪むので野球撮影には向きません。分かってたことですが4K撮影できてもあまり意味がありません。野球撮影にはHQ:1920x1080 30pで十分です。HDR-AS200Vではなく、なぜこの高い方のカメラを買ったかというとそれは「見栄」です。
←画面右端


こんな風に撮れます。 手振れ補正ONで画角120度の映像


自作クリップマウント バックネットが金網の時に利用するつもりです。

6.2.三脚ほか周辺撮影機材
 私の撮り方は基本的に2台のビデオカメラを三脚に固定しての撮影です。三脚に求める機能は以下3点
・設置しやすい(ベストの構図で固定しやすい)こと
→微妙なアングル調整がやりやすいこと
・風で飛ばされないこと(重いこと)
→三脚自体が重いこと、以前使っていた安くて軽いアルミ三脚はカメラもろとも撮影中に強風で飛ばされてしまいました。もちろんカメラはご臨終です。
・なるべく高い位置でカメラを固定できること
→自分の身長以上

 私が使っている三脚および周辺機材を紹介します。

@SLIK PRO 500HD-LV
 動画対応雲台がついていて見妙な調整がやりやすくセンターカメラの三脚に向いてます。材質はAMT(アルミ、マグネシューム、チタン合金)で結構重いです。風が強い日は心配なのでさらに三脚の脚にストーンバックをつけて2リットルのペットボトルに水を入れたものを置いて更に重くしています。適当な石が転がっていればそれでもOKです。撮影中はブレ防止のためにも重くしたほうが良いです。
 高さも1,681mmありかなり高いですす。この型番はもう在りませんがPRO 500シリーズで同じようなものはあります。
 さらに高くするためにハクバ一脚ポール80を延長ポールとして使うこともあります。自分の身長一杯一杯で撮影できます。

PRO 500HD-LV + HDR-PJ790 + 延長ポール + 石の重り

画面を縦3分割した線にピッチャーと右バッターを合わせる構図がセンターカメラのベスト構図

センターの木陰にカメラを配置する。

ASLIK DST-43
 放送局用、業務用としての機能を持つビデオ三脚の中でも最安価のモデルです。SLIKのHPを見ると後継の型番が無いようですね。この三脚いいですよ、引きカメラの三脚として最適です。腕があればこの三脚にビデオカメラを固定してカメラを動かしながら撮影することもできます。あくまで腕があればですが・・・私もこの三脚にカメラを設置して打球を追うことをやってみましたがなかなか難しいです。
 引きカメラを固定して撮影する場合はちょっと低いかもしれません。上記の延長ポールを併用することもできます。
 この三脚は重くていいのですが、やっぱり重いと持ち運びは大変です。

DST-43 + HDR-PJ790 + ペットボトル重り + 自作カメラカバー

B自作カメラカバー
 野球の試合1試合を固定カメラで撮影するには色々なリスクがあります。カメラにとって過酷な条件です。突然の雨、風による転倒、真夏の直射日光によるオーバーヒート、ボールの直撃、いたずら、盗難・・・
 最後のいたずら、盗難は見張っておく以外の対策はありませんが、雨、風、日光、ボール直撃の対策としてカメラカバーを自作しました。これは我ながら優れものと思います。100円ショップで売っているツールボックスを加工して作りました。写真をご覧ください。Panasonic HDC-TM300、SONY HDR-PJ790の両方で使えます。
 持ち運び時はGoProとその周辺機器を入れる入れ物になります。


HDC-TM300およびHDR-PJ790+ワイドコンバージョンレンズを入れたところ

7. 最後に

 ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。私の持っている機材の使い方が中心になっており、同じような機材をお持ちでない方にはわかりにくいかもしれません。ですが、1台での撮影方法などは色々と応用ができると思います。参考にしていただければ幸いです。
 子供たちの野球を見ていると本当に楽しいです。親の協力としては準備やコーチ、審判などをするのが一般的ですが、このように撮影するのも良いですよ、何より後々まで残るものですから子供たちの良い思い出になるのではと思います。お父さんの晩酌のつまみで見るのも楽しいです。
 では、何かお気付きの点があれば連絡ください。

OM Pictures管理人



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